1998 Fiscal Year Annual Research Report
医師と患者の初回接触の質的事例研究とそれに基づく参加型診療情報公開システム
Project/Area Number |
10770179
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
嘉悦 明彦 福岡大学, 医学部, 助手 (70248483)
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Keywords | 医師-患者関係 / 会話 / 質的事例研究 |
Research Abstract |
本年度は、頭書の研究課題のうち、前半部分を中心に検討を行った。 大学病院医師の協力を得て、外来診療場面を記録した。診察中の医師の姿が画面の多くを占め、患者の姿は録画されないように、診察室の机の上に8mmビデオカメラを設置した。患者へ、姿は記録されないが医師との会話が記録される旨を、医師から個別に説明し、承諾を得たものについて記録した。 録音された会話内容を、すべて文章化した。 文章化に際し、保存と汎用性を考慮して、VHSビデオにコピーを作成した。この際、不要部分の削除等に編集機を使用した。また、会話部分の音声については、パーソナルコンピューター上の音声処理ソフトウェアを介してデジタル信号化し、MOディスクに記録した。 これらの記録媒体をもとに、医師、保健婦もしくは栄養士が、文章化を行った。 作業途中に、ビデオ機材では、記録の読み進みや後退の作業性が良くないことが確認された。MOディスクの記録は、作業性に優れるものの、作業環境が音声処理ソフトウェアを搭載したパーソナルコンピューターに限定され、機材の特性上作業開始に多くの時間を浪費することが確認された。そのため、CD-ROM媒体への転換を開始している。
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