1998 Fiscal Year Annual Research Report
磁気共鳴映像法における、心電図、呼吸同期下.3次元データ収集による冠動脈の描出
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10770314
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
半田 暁司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (90295816)
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Keywords | MRI / MRCA / Navigator Echo |
Research Abstract |
Navigator echoを用いた呼吸同期3次元Magnetic Resonance Coronary Angiography(MRCA)は、呼吸に同期してデータを収集するため、呼吸を止める必要がない。また、データ収集を3次元で行うため、撮像には熟練を要しない。このNavigatorechoを用いた方法で冠動脈を描出する方法は未だ確立されたとはいえず、冠動脈の描出能を多数の症例で検討した報告はない。 Siemens Asahi社製 MAGNETOM vision 1.5Tesla超伝導型の磁気共鳴映像装置を用い、CPbody array coilでラジオ波受信を行って検討した。 本年度は、このパルス系列を用いて冠動脈を撮像するにあたり、心電図同期下に、呼吸同期をかけるため、肝臓の頂点に2本のpresaturation pulseの交点をおき、横隔膜の上下の動きを指標として一定の位置に心臓がある時にデータ収集を行い、良好な結果を得た。また、データ収集を行う範囲(slab)を左冠動脈の最も高い位置を含むように設定して撮像した。右冠動脈が十分撮像範囲に入らない場合は、さらに下方にslabを設定して2回目の撮像を行って、冠動脈の主要部分を撮像できるようにした。 次年度は、多数の症例について、この方法で冠動脈を撮像し、冠動脈の主要部分がどの程度描出できるかを検討する予定である。また、従来の2次元で呼吸停止下に撮像する方法と、画質についても比較する予定である。
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