1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770383
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷田 宗男 東北大学, 医学部, 助手 (30250773)
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Keywords | チロシナーゼ遺伝子 / 鎖長解析 / 多形配列 / GA repeat / heterozygocity / プロモーター / genomic DNA / 遺伝子診断 |
Research Abstract |
健常人ボランティア108人から採血を施行後、genomicDNAを採取し、チロシナーゼ遺伝子の多形配列部位について、各アリルの出現頻度、heter ozygocityを調べた。まずチロシナーゼ遺伝子の多形性の高い部位であるエクソン1の5'上流に存在する繰り返し配列部位の多形(GArepeat)を利用しそこをPCRで増幅した産物の鎖長解析をABI373Aシークエンサーにて泳動後、Gene Scanというソフトを使用して解析した。結果としては、GAの繰り返し配列部分は鎖長解析にて320bp,339bp,349bp,357bp,359bp,381bpの6種類の長さのものが存在し、日本人においても多形性が高いことが示された。またイントロン2の3'末端のTの繰り返し配列を含む領域を、genomicDNAを鋳型に適当なプライマーを用いてそれぞれ増幅し、大きさ(鎖長)を決定した。結果として209bp,210bpの多形が存在した。また各々の多形配列部位においてHeterozygoteが出現する頻度は、GArepeat(0.71)>3'endofintron 2(0.16)の順であった。これによりOCA1の多形診断を行うには、プロモーター部分多形配列の有用性が高いであろうことが予測された。このプロモーター部位の多形が病因となる未知の変異と連鎖しているとすると、この多形の有無を調べることにより、病因となる真の変異が未知のまま、病因となる変異の存在がわかり、これが遺伝子診断に利用できると考えられる。
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