1999 Fiscal Year Annual Research Report
フローファントムを用いたパワードプライメージの評価(微小気泡による増強効果について)
Project/Area Number |
10770446
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
藤原 良将 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50274387)
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Keywords | パワードプラ / フローファントム / PI / ATI / 動脈硬化 |
Research Abstract |
基礎実験として回路上に拍動流を再視しPI,ATIについてその数値に影響を及ぼすと推察される因子(血管の硬さ,狭窄)を変化させたフローファントムを使用し、その影響について検討した。ファントムの構成はリザーバとシリコンチューブを利用した疑似血管回路で、疑似血管としてシリコン,ビニル,ポリエチレン(径5mm)などを使用し回路の硬化,狭窄がPI,ATIに与える影響を検討した。回路には疑似血液(dopplertest fluid GENEREX社製)を流し、これをドプラ診断装置(GE横河メディカル社製LOGIQ 700ドプラ診断装置)で観察した。拍動流発生の駆動ポンプとしてCobe-Stockert.社製人工循環ポンプを使用した。観測された画像データ解析、保存用にパーソナルコンピュータ(PB2400c等)を使用した。血液硬化モデルにおいては末梢側の硬化によリATIは延長し、中枢側の硬化により短縮した。PIは末梢、中枢いずれの硬化でも上昇した。また血管閉塞モデルでは末梢側の狭窄によリATIが延長する傾向が確認された。つぎにファントムでの検討においてATIと強い関連が認められた血管の硬化性ないし閉塞性変化に着目し、正常人、高血圧患者及び閉塞性動脈硬化症患者の腹部大動脈の血流を測定し、ATIの加齢による変化、正常人と各患者群との相違につき検討を加えた。結果として正常人では加齢によりATIが延長する傾向が認められた。また高血圧群ではさらにATIが延長する傾向が見られた。このことから大動脈のATIが動脈硬化の程度を反映する可能性が推定される。
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