1998 Fiscal Year Annual Research Report
GM-CSFによる分化誘導シグナルの解明-特にPLCγとPK-Cの役割について-
Project/Area Number |
10770508
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西村 学 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (50228235)
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Keywords | GM-CSF / PLCγ / PK-C / HL-60 / 細胞内シグナル |
Research Abstract |
〓GM-CSF刺激後のHL-60細胞内シグナルの検討:GM-CSF刺激後のPLCγ1のチロシンリン酸化について検討を行い,GM-CSF刺激後5〜10分後にPLCγ1の一過性のチロシンリン酸化を確認した.そのキナーゼを同定するために会合が予想される分子に特異的な抗体を用いて免疫沈降法により解析を進めたが,現在までのところ候補となりえるような分子は同定されていない. 〓PLC活性の測定:GM-CSF刺激、非刺激細胞のlysateから抗PLCγ1抗体を用いて免疫沈降を行い,免疫沈降物を用いて[^3H]PIP2をトレーサーとしてPLC活性を測定した.しかしながら,十分量のPLCγ1が沈降できないため測定は不可能であった.抗体の変更や免疫沈降の条件を変更して試みているところです. 〓PLCγ強制発現細胞株を用いての検討:PLCγ1の活性化には,771番と1254番に位置するチロシンのリン酸化が必須であることが知られている.これらの部位に変異を加えたdominant negative form PLCγ1やwild type PLCγ1を現在作成中です.
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