1998 Fiscal Year Annual Research Report
高濃度グルコースによるメサンギウム細胞増殖、基質産生に対するセラミドの作用
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10770534
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
池田 雅人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00222901)
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Keywords | diabetic nephropathy / glomerulosclerosis / hyperglycemia / ceramide / matrix protein |
Research Abstract |
1、 細胞培養:subconfluentまで増殖したヒトメサンギウム細胞の培地を無血清培地に交換、72時間後より以下の実験に用いた。 2、 ウエスタンブロット:以下のグループを設定し各々の群で0、24、72時間後にタンパクを回収し、SDS-PAGEを施行した。 (1) コントロール群:(6mMグルコース含有培地) (2) 高濃度グルコース群:(30、150mMグルコース含有培地) (3) C2セラミド群:(6mMグルコース+C2セラミド(0.02-20PM) (4) 高濃度グルコース+C2セラミド群:(30mMグルコース+C2セラミド) 3、 結果 (1) グルコースは6、30、150mMの範囲で濃度依存性に、48時間後のTGFβ、α-SMA、フィブロネクチンタンパクの発現を亢進する傾向を認めた。 (2) C2セラミドは0.02pMから2pMの範囲で、30mMおよび150mMのグルコースによるTGFβ、a-SMA、フィブロネクチンの発現亢進を抑制する傾向を認めた。 (3) C2セラミド20pMは、グルコース濃度に関わらずメサンギヴム細胞のアポトーシスを誘導した。
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