1999 Fiscal Year Annual Research Report
新しい遺伝子修復活性の測定方法の開発と悪性脳腫瘍の治療への応用
Project/Area Number |
10770700
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
岩崎 弘充 近畿大学, 医学部, 助手 (80223387)
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Keywords | 遺伝子修復能 / PCR / 遺伝子修復能測定法 / ラット |
Research Abstract |
培責細胞に対する過酸化水素のよる遺伝子の損傷がPCRにより測定されることがF.MICHAEL YAKESとBENNETT VAN HOUTENにより報告されています(Proc.Natl.Acad.Sci.USA Vol.94,pp.514-519,1997)。これを応用し、障害された遺伝子はPCRにより増幅されないけれど、それが修復された遺伝子はPCRにより増幅されるようになることを利用した遺伝子修復活性の測定方法を確立することが出来ました。このアッセイはマクログロブリンのcDNAをPCRのテンプレートとして、in vitroでの除去修復能の有無を険出できます。さらにライトサイクラーシステムによる定量的PCRを導入し、定量化を試みています。次にラツトの肝臓からDNA-セルロース アフィニティー カラムとイオン交換カラムとゲル濾過カラムによるクロマトグラフィーを行いました。それぞれのカラムクロマトグラフィーの分画をアッセイしながら精製を行いました。そして除去機能を有する単一ピークの分画をSDS-ポリアクリルアミド電気泳動を行い、銀染色で5OKDaの単一バンドのタンパクを精製することができました。現在このタパクの精製を繰り返し行っています。そして集めたサンプルを用いてN末端のアミノ酸配列を決定しつつあります。一方、抗血清の作成は抗体価の上昇が不十分ですのでスケールアップを行なっています。
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