1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10770725
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
星 亨 杏林大学, 医学部, 助手 (80260876)
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Keywords | 馬尾活動電位(CEAP) / 腰椎椎間板ヘルニア / 腰部脊柱管狭窄症 / H波 / M波 / T波 |
Research Abstract |
1.Cauda Equina Action Potential(以下CEAP)の波形分析: CEAPと共に下腿三頭筋のH波,M波(脛骨神経刺激)を記録し,刺激強度の差による波形変化を分析した.H波,M波が共に誘発される刺激強度では,CEAPの第1電位と第2電位が分離され,これらを個々に検討することにより,理論的にはα運動線維とGla線維の機能をそれぞれ評価できることが明らかとなった. 2.CEAPの臨床的意義: 腰椎椎間板ヘルニア(LDH)50例と腰部脊柱管狭窄症(LCS)30例を対象に針電極を用いて腰椎の各椎弓間より末梢神経(腓骨神経,脛骨神経)によるCEAPを測定した.その電位波形の変化をgrade1〜4に分類し,高位診断を中心に検討した結果,高位診断一致率はLDHが82.4%,LCSが64.3%であった.falsepositiveはLDH8.8%に対してLCSは28.6%と高かった. 3.神経症状とCEAPの関係: 運動障害例と知覚障害例における診断率に有意差はなかった.しかし,CEAPのgradeと臨床評価として用いている日本整形外科学会腰痛治療成績判定基準(JOA score)は有意に相関した. 今回の研究では,T波における有意な結果は得られなかったが,CEAPは,腰部疾患における病巣の高位判定と重症度に関して他覚的な判定を可能にする有意義な検査法であることが明らかとなった.
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