1998 Fiscal Year Annual Research Report
副腎交感神経反射電位を指標としたモルヒネとアセトアミノフェンの相互作用について
Project/Area Number |
10770743
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上地 富 東京大学, 医学部・附属病院分院, 助手 (10292880)
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Keywords | NSAID(アセトアミノフェン) / モルヒネ |
Research Abstract |
非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)とモルヒネの併用により鎮痛の相乗効果が認められるという報告がいくつかある。しかし、NSAIDの作用部位は末梢性なのか中枢性なのか、さらにモルヒネは一般に神経のC線維の伝導を抑制するとされるが,NSAIDの増強効果は同様に,C線維の伝導抑制を増強するものなのか明確にはわかっていない。 (研究の目的) ラットを用いて以下のことを調べる。 (1) NSAID(アセトアミノフェン)とモルヒネの鎮痛作用に相乗効果があるか。 相乗効果が認められる場合 (2) NSAIDはモルヒネのどの作用部位(末梢or脊髄or中枢)を修飾するのか。 (3) 神経のどの伝導経路(A線維 or C線維)を抑制するのか。 (研究の進め方) (1) NSAID(アセトアミノフェン)とモルヒネを静脈内投与して容量-反応曲線を個別に求める。 (2) アセトアミノフェンとモルヒネを同時に静脈内投与して、相互作用の有無を確認. (3) NSAID(アセトアミノフェン)とモルヒネをくも膜下腔投与して容量-反応曲線を個別に求める。 (4) アセトアミノフェンとモルヒネを同時にくも膜下腔投与して、相互作用の有無を確認. (5) アセトアミノフェンを静脈内投与、モルヒネを同時にくも膜下腔投与して、相互作用の有無を確認。 現在(1)および(2)を進行中
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