1998 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトoscillin遺伝子構造の解析および変異の検出
Project/Area Number |
10770829
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
小川 恵吾 山梨医科大学, 医学部, 助手 (20204076)
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Keywords | oscillin / 遺伝子 / 発現機構 / cDNA / exon |
Research Abstract |
1. 既報のハムスターoscillin cDNAの塩基配列に基づいて設計したPCRプライマーを用いて、ラット精巣RNAを鋳型としたRT-PCR法を行ない、ラットoscillin cDNAの部分的クローニングに成功した。 2. 得られたラットoscillin cDNAをプローブとして、ヒト精巣cDNAライブラリーをスクリーニングし、陽性クローンを得た。これを解析した結果、このクローンはヒトoscillin cDNAであることが明らかとなり、ヒトoscillin cDNAのクローニングに成功した。この結果、ヒトoscillinは、ハムスターoscillinとアミノ酸配列で95.5%の相同性を有することが明らかとなった。 3. ヒトoscillin cDNAをプローブとして、ヒトoscillin遺伝子の構造を解析した。この結果ヒトoscillinのopen reading frameは6個のエキソンより構成されていることを明らかとした。 4. 今回クローニングしたヒトoscillin cDNAは既報の骨髄細胞由来の「KIAA0060」と同一の読み枠を有していたが、両者の5'-非翻訳領域の構造は異なっていた。両者の5'-非翻訳領域の構造は異なっていた。この相違は、精巣と骨髄におけるこの遺伝子の発現機構の相違を反映しているものと考えられた。
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