1998 Fiscal Year Annual Research Report
小児期の視覚・体性感覚・前庭入力が直立姿勢制御能の発達に果たす役割について
Project/Area Number |
10770877
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
清水 勝利 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20262511)
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Keywords | 水平移動刺激装置 / ビデオ動作解析システム / 体平衡機能検査 / EguiTest system / 直立姿勢維持機能 |
Research Abstract |
身体の体平衡機能を評価する場合、従来より静的体平衡検査として重心動揺検査、動的体平衡検査としてEqui Test systemなどが用いられてきた。しかしながら刺激負荷時の姿勢制御機構を評価する場合、体重心の変化と姿勢安定化のための身体各部位の変化を同時に解析することが重要と思われる。そこで姿勢制御、特に起立台水平移動刺激時の立ち直り反応の速さと強さ、並びに身体各部位の変化について3次元的な解析を行うため以下のシステムを構築した。水平移動刺激装置(新潟通信機製:新規開発)は、外径寸法が縦横920×920mm、高さ950mm、重量約40kgで取手が装着されており可搬型となっている。また起立台上に1台或いは2台の重心動揺計の設置及び取り外しを可能とした。水平移動の刺激条件は移動速度(mm/sec)50,100,200,300の4種類、移動距離(mm)10,50,100,150の4種類、立ち上がり加速度(mm/sec^2)50,200の2種類、移動方式は単発と往復の2種類で、計64種類の刺激条件の設定が可能である。 被検者が重心動揺計上に直立姿勢を保持し、水平移動刺激を加えた時の検査データがAD変換ユニットを介してパソコンに取り込まれた。また同時に身体各部位に反射マーカーをつけて、小型赤外線CCDカメラにて撮影して解析用VTRに収録後、ビデオ動作解析システムであるFrame-DIASシステム(電機計測販売社製)を用いてビデオ画像を専用画像処理ボードに取り込み、パソコン上で計測点の動きを解析した。 以上のシステムを構築し、正常被検者に対して水平移動刺激装置を用いた際の姿勢制御機構を経時的な変化として評価した。
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