1999 Fiscal Year Annual Research Report
実験的脈絡膜新生血管における細胞成長因子に及ぼすIFN-βの分子生物学的研究
Project/Area Number |
10770963
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
菅澤 啓二 関西医科大学, 医学部, 助手 (10268352)
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Keywords | インターフェロン / 脈絡膜新生血管 / in situ hybridization / VEGF / bFGF / TGFβ |
Research Abstract |
目的:我々は実験的に作成した脈絡膜新生血管において、その血管新生、形成過程におけるvascular endotherial growth factor(VEGF),basic fibroblast growth factor(bFGF),transforming growth factor β(TGFβ)等のangiogenic growth factorsの発現の推移をそれらの受容体を含めin situ hybridization法により明らかにし、また、インターフェロンβが脈絡膜新生血管に対し抑制効果のあることも明らかにした。インターフェロンβを投与した新生血管モデルにおいて、angiogenic growth factorsの発現を経時的に検討し、さらにはインターフェロン非投与群との間においても比較検討することにより、インターフェロンの治療効果を分子生物学的オーダーにて明らかにする。 方法:成熟有色ラットの眼底後極部にレーザーにて強度光凝固を行い、実験的脈絡膜新生血管を発生させる。さらに凝固当日よりインターフェロンの全身投与を開始し、光凝固後1週間連日投与を行う(IFN群)。また対照群として生理食塩水の全身投与をIFN群と同様に行う。光凝固後3、7、14、28日に眼球を摘出し、固定の後に凍結薄切切片を作成する。また、VEGF,bFGF,TGFβのcDNAfragmentよりDIG標識のantisense,sense RNAプローブを作成し、それらを用いてin situ hybridizationにて眼内における各growth factorの発現を経時的に検討を行う。 結果: 上記の方法に従い実験を行ったが、結論は導き出せていない。
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