1998 Fiscal Year Annual Research Report
培養毛乳頭移植による毛包再構築の臨床応用に関する研究
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10770977
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
福田 理絵子 北里大学, 医学部, 助手 (50286324)
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Keywords | 培養毛乳頭 / 凍結保存 / ヒト毛乳頭細胞 / 外毛根鞘細胞 |
Research Abstract |
我々の研究の主題は、ヒト毛乳頭細胞とヒト上皮を利用し、発毛を証明することであるが、本年度は、予備実験としてラット頬髭を用いた毛乳頭細胞の採取・培養の技術習得を行った。またこれらの培養毛乳頭細胞の凍結保存のための至適条件設定の研究を行ってきた。 その結果、ラット頬髭を採取し毛乳頭組織を採取する技術的習得は実験を重ねることにより十分に得ることができた。また、これら採取した毛乳頭を培養し、多くの毛乳頭細胞を得ることは既に可能である。ラット毛乳頭細胞を凍結するプログラム及び至適条件の設定は、我々の以前よりの研究を発展させ凍結保存の再現性を高めることにより可能であった。その結果、毛乳頭細胞は5%Dulbecco's modifide Eagle's medium(DMEM)に60分静置させた後に凍結させるのが細胞の生存率が最も高いことが明らかになった。そして、毛乳頭細胞用のコンピュータープログラムを確立することができた。また、解凍後の毛乳頭細胞を培養系に戻すことにより新鮮毛乳頭と同様の増殖過程をたどることが証明された。解凍毛乳頭細胞と毛胞の共培養では外毛根鞘細胞の増殖が著しく早くまた毛乳頭細胞に近い場所より起こることがわかった。 これらの結果を踏まえ今後我々は、ヒト毛乳頭細胞を使用して同様の実験を行ないそして、解凍後のヒト毛乳頭細胞をヌードラットの肉様膜に上に移植して毛法の再構築の確認を行っていきたいと考えている。将来的には、臨床において頭部瘢痕に対して培養毛乳頭細胞を移植し毛胞の発現を可能にし,ていきたい。
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