1998 Fiscal Year Annual Research Report
3次元functional MRIを用いた顎口腔機能時の脳機能の解析
Project/Area Number |
10771028
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 秀明 大阪大学, 歯学部, 講師 (00263301)
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Keywords | fMRI / 味覚 |
Research Abstract |
研究目的)臨床用MRIスキャナ(1.5T、GE社製Signa Horizonを)使用し、顎口腔機能時のfunctional MRIを撮像し、三次元化ソフトウェアM-are社製MVOXを使用することによって、脳機能の解析を三次元的にマッピングすることにより、顎口腔機能時の脳の状態を詳細に検討することを研究目的とした。 研究方法)研究に対するインフォームドコンセントを得られた脳神経学的に異常のない右利きのボランティア10名に対しFunctional MRIを行った。装置は1.5T臨床用MR装置Signa Horizonを使用し、受信には通常のHead Coilを使用した。 Localizer画像はsagittal像で撮像した。fMRIのシーケンスは2次元のSingle Shot Gmdient echo EPIでTR4000ms、TE 50ms、Flip Angle 90°、Field of View 24cm、でMatrixは96^*96とした。また、これまでの研究にて味覚野と考えられている島を中心に6slice設定した。合計240画像を撮像し、各sliceは40画像づつ撮像した。 taskの方法は、水、20%食塩水、4%塩酸キニーネを含ませた綿棒を用いて、安静時は口腔外に留置し、賦活時は口腔内の舌尖部に綿棒が降下するように設置した。 研究結果)右側の島付近に賦活領域が認められた。また一部の対象では前頭部にも賦活領域が認められた。塩酸キニーネを用いると対象の全員で島及び弁蓋部付近に賦活領域が認められた。食塩水では5人中3人で、水では5人中1人で賦活領域が認められた。 賦活領域は5人全てで有意差が認められ、5人の信号強度の変化率の平均は約6%であった。 まとめ)本法を用いて、顎口腔機能時の脳昨日の解析を行えることが示唆された。
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Research Products
(2 results)