1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771055
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
渡辺 治爾 昭和大学, 歯学部, 講師 (90191783)
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Keywords | He-Neレーザー / Ga-Al-As半導体レーザー / Nd:YAGレーザー / 透過率 / 歯質 |
Research Abstract |
歯科領域において、種々のレーザーが歯の切削、象牙質知覚過敏、歯の漂白などに用いられつつある。歯にレーザーを照射した場合には、そのレーザーの波長によってレーザーの透過性が変化する。そこでHe-Neレーザー、Ga-Al-As半導体レーザー、Nd:YAGレーザーを歯に照射した場合の透過率を検索した。 試料としてヒト健全抜去歯を用いた。試料を近遠心的 に縦断し、その頬側切片にレーザーを照射し透過率を測定した。He-Neレーザーの透過率の測定には光電子増倍管をGa-Al-As半導体レーザーの場合には光電管をNd:YAGレーザーの場合にはサーモパイルを用いた。 He-NeレーザーとGa-Al-As半導体レーザーでは試料の 厚さを減少させていくと透過率が増加していく傾向を示したが、両者の透過率に大きな差異は認めらなかった。Nd:YAGレーザーを種々の条件で歯に照射した場合、同一エネルギー量でも周波数が増加するほど、透過率は減少する傾向であった。また、レーザーの出力が大きくなるほど、透過率は減少する傾向であった。 Nd:YAGレーザーの歯に対する透過性については更に検索する必要性がある。
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