1998 Fiscal Year Annual Research Report
シェーグレン症候群患者に対するムスカリンアゴニストの治療薬としての有用性の検討
Project/Area Number |
10771151
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
木津 康博 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (20297344)
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Keywords | :シェーグレン症候群 / ムスカリンアゴニスト / 一酸化窒素(NO) / NO合成酵素 / 唾液分泌液 |
Research Abstract |
in vivo:ICRマウスを用いたムスカリンアゴニストおよびNO合成酵素阻害剤(L-NMMA)投与による唾液分泌量の容量依存的および時間的変化 ムスカリンアゴニスト3mg/kg単独投与群では投与20分後に唾液分泌量が最大となり0.82±0.14μg/10gB.W./minであった。これに対し、ムスカリンアゴニスト3m//kgおよびL-NMMA300mg/kg併用投与群では投与15分後に唾液分泌量が最大となり1.11±0.37μg/10gB.W./minであった。 ムスカリンアゴニスト3mg/kg単独投与群では投与10分、15分後において0.35±0.17,0.57±0.20μg/10gB.W./minであるのに対し、ムスカリンアゴニスト3mg/kgおよびL-NMMA300mg/kg併用投与群では投与10分、15分後において0.72±0.39,1.11±0.37μg/10gB.W./minであり、併用投与群では単独投与群に比し有意な唾液分泌量の増加が認められた(P<0.05)。また、ムスカリンアゴニスト3mg/kgおよびL-NMMA3、30mg/kg併用投与群においても同様に検討を行ったが、共に唾液分泌量の有意な差は認められなかった(P>0.05)。一方、L-NMMA300mg/kg単独投与群では分泌量の亢進はみられなかった。
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