1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10771152
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
本間 敬和 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40297354)
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Keywords | 歯髄組織血流量 / 非放射性マイクロスフェア |
Research Abstract |
局所麻酔薬に添加されている血管収縮薬は、歯髄に対してどのような影響を与えるかは未だ不明な点が多い。 そこで本研究では以下の2項目について研究を行う。 1) 全身麻酔下のビーグル犬の犬歯を用いて局所血流計測非放射性ダイマイクロスフェアで歯髄血流量の測定を行うことが出来るか観察を行う。 2) 常歯科臨床で使用されている血管収縮薬添加局所麻酔薬や歯牙切削が歯随血流量にどの様な影響を及ぼすのか全身麻酔下のビーグル犬の犬歯を用いて観察を行う。 今年度、我々は1)の項目について観察を行った。 @JB01HY ml/min/g 心臓に注入したマイクロスフェアは、極めて小さい組織である歯髄組織に到達させることは非常に困難である。通常、組織を渕定するのに必要なマイクロスフェアの数は、イヌで500万個を注入すれば測定可能とされている。これらの体組織に比較し,今回の我々の研究で歯髄組織血流量を測定するには約10倍量の4,800万個のマイクロスフェアを注入しなければ測定できないことが示唆された。 Kimら"は、イヌの歯随血流量を放射性マイクロスフェアで観察を行った。その結果、33.2±6.40ml/min/100g(0.33±0.06ml/min/g)であると報告し、今回の我々の結果とほぼ同様であった。以上のことから、マイクロスフェアの注入量を増加させることにより局所血流計測非放射性ダイマイクロスフェアにより歯隨血流量を測定することが可能であることが示唆された。 今後、1)の方法を用いて2)を検討していく所存である。1)Kim S I Dent Res63 650・652 1984
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