1998 Fiscal Year Annual Research Report
自治体保健婦と産業看護職の連携システムづくりに関する研究
Project/Area Number |
10771371
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
杉山 静 東海大学, 健康科学部, 助手 (30276878)
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Keywords | 自治体保健婦 / 産業看護職 / 連携 / システムづくり |
Research Abstract |
自治体保健婦と産業看護職が定期的な連絡会を行っている事例を選定し、各連絡会担当者に対して面接を行い、地域の特性や連絡会に関する基礎的な情報を収集した。その結果、以下の傾向がみられた。 1) 連絡会の構成:自治体保健婦、産業看護職の他に、病院や保育園、訪問看護ステーションに所属する看護職など管轄地域内の看護職を広く対象としてメンバーを構成しているところが多い。産業看護職については、.各連絡会とも数名の参加にとどまっている。 2) 連絡会の運営:保健所が事務局として機能し、各定例会の運営は専門領域ごとにつくられた各部会の持ち回りや各領域からの代表役員によるところが多い。会の規約を設けているところもある。 3) 連絡会での討議内容:各看護職の業務内容に関する情報交換や講師を招いての研修会が多い。 4) 連絡会の予算:保健所予算の他に参加者からの会費により運営しているところがある。 5) 連絡会運営上の問題・課題:以下のような問題・課題を抱えているところが多い。(1)管轄地域内の看護職を広く連絡会の構成メンバーとしており、それぞれの看護職の連絡会へのニードが多様なため、それらのニードにどのように焦点をあて連絡会をどのように活かしていくのか(2)連絡会への産業看護職の参加が少なく、産業看護職同士のつながりも薄いため、まず産業看護職の会をつくることが有効ではないか。 今後はこれらの連絡会を通じた連携システムづくりについて情報収集を行う予定である。
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