1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10835020
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF POLYTECHNICS |
Principal Investigator |
金子 良二 東京工芸大学, 芸術学部, 助教授 (80291748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 卓 東京工芸大学, 芸術学部, 専任講師
森 典彦 東京工芸大学, 芸術学部, 教授 (10174377)
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Keywords | 高品位印刷 / 視知覚・心理特性 / 色差 / CIE3刺激値 / シェッフェの一対比較法 |
Research Abstract |
高品位印刷法である高精細、FM印刷技術における物理特性と視知覚、心理特性について調べた。高精細、FM印刷は従前からの印刷方式に対し、物理的な測色面から判断して彩度の向上、解像性において優れた特性を示している。一般に、高精細印刷はスクリーン線数が300線、またFM印刷は40μm以上のドット径サイズであるが、両者ともに画素要素が微細になるに従い全体的な品質特性は上がるが、FM印刷での10μm間の差異では明確な効果は認められなかった。 測色面からの色差(ΔE^*)は高精細印刷で従来方式の175線と比較し、6原色インキで平均で300線とは5.7NBS、700線とは7.4NBSの色差が認められた。これは感覚的表現では「noticeable」「appreciable」に相当する。FM印刷では30μmを基準として20μmと12.5μm間の色差(ΔE^*)は平均でそれぞれ5.2NBS、3.2NBSとなり高精細印刷よりも低い値となる。また、高精細、FM印刷による写真画像資料から感性評価をシェッフェの一対比較法により求めた。この結果、物理的測定面での品質特性の向上は感性評価において全体的には認められるが、評価要素として選定した≪鮮やかさ≫、≪好ましさ≫等ではこの関系が成り立たず、感性評価の特性が影響していると推察される。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 森 典彦: "特徴の非線形変換によるデザイン形状候補の生成"デザイン学研究(日本デザイン学会誌). 130,45. 1-8 (1998)
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[Publications] 金子良二、関卓、森典彦: "印刷画像表現と高品位化"東京工芸大学芸術学部紀要. 第5巻. 61-66 (1999)
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[Publications] 関 卓: "同化図形の形態様式の試案と考察"基礎造形学会論文集. 第8巻. (1999)