1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10835020
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
金子 良二 東京工芸大学, 芸術学部, 助教授 (80291748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 卓 東京工芸大学, 芸術学部, 専任講師
森 典彦 東京工芸大学, 芸術学部, 教授 (10174377)
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Keywords | 高品位印刷 / 高精細印刷 / FM印刷 / 視知覚・心理特性 / CIE3刺激値 / 色差 |
Research Abstract |
平成10年度における実験段階としては、高精細・M印刷資料の制作が中心となった。これらの資料の作成には、印刷精度の確認のために従前の管理用スケールとは異なるものが求められ、それぞれの印刷方式による新しい焼き度管理ウェッジ、ドットゲインスケール、カラーチャートを作成した。また、画像画質の感性評価要素(粒状性、重厚感)として、一般写真画像の代表例として静物、人物等4点を原稿中に含めイメージセッタによりフィルム出力を行った。 印刷におけるドットゲイン量は、試験校正刷段階で原稿網点が75パーセンテージの網点面積において17%量を設定することにより最も近似する結果を得た。 本機印刷画像の網点面積精度はLUZEX測定器による結果より平均半径の距離により求め、比較用資料として許容誤差内の適正なものを選定した。 評価実験としては、CIE3刺激値、マンセル値、L^*a^*b^*による測定では彩度関係での変動が従前の印刷方式のものよりも大きくなる傾向が認められた。特に、これはFM印刷方式で顕著に認められ、高精細印刷方式との混色効果としての関連づけが必要になった。ただし、写真画像評価ではザラツキ感が生じ画像特性としての問題も生じる。他要因に関しては今後の研究課題となるが、これらの実験結果に基づき統計解析、ニュートラルネットなどのソフトコンピューティングにより高品位印刷の特性を総合的に解明する予定である。
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Research Products
(1 results)