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1998 Fiscal Year Annual Research Report

開発反対型からまちづくり型への地域環境意識の展開に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10875115
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

濱田 学昭  和歌山大学, システム工学部, 教授 (10047318)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神吉 紀世子  和歌山大学, システム工学部, 助手 (70243061)
足立 啓  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (50140249)
奥 俊信  和歌山大学, システム工学部, 教授 (20029359)
Keywords地域環境意識 / 天神崎自然保護運動 / 市民意識調査 / 開発反対型運動 / まちづくり型運動
Research Abstract

本研究は、乱開発や公害・汚染問題などの発生を契機として全国的に展開されてきた開発反対運動の地域環境意識を、専門的集団的意識と地域の一般住民と共有できる「最大公約数的」意識に展開し、住民一般参加の意識形成・まちづくりへと展開するまちづくり方法論のフレームを組み立てることを最終的な目的としている。
平成10年度研究では、具体事例として、和歌山県内の先駆的運動である1986年1月自然保護環境法人第一号認定を受けた天神崎トラスト運動を取り上げ、主に以下の内容について考察した。1)昭和49年(1974年)の別荘地開発反対に始まる「天神崎の自然を愛する会」の運動経緯について、土地買い取りによる保全活動から環境学習提供など、にわたる活動を、財団法人天神崎の自然を大切にする会へのヒヤリングと過去の報道資料によって整理した。2)田辺市市民への「天神崎自然保護運動への参加と地域環境への影響」などに関するアンケート調査を行い、運動への思い、参加状況、運動をきっかけに地域環境に関して意識し始めたこと、田辺市のまちづくり運動への意識発展を調査し、当該運動の成果が一般住民の意識の地域環境意識の形成にどのような意味をもっているかについて分析した。3)田辺市および和歌山県の地元行政、地域の諸団体の天神崎運動への当初の対応と、地域環境意識への関心の変化、現在の田辺市まちづくりと当該運動の連携に関する行政の見解を整理した。
まとめとして、天神崎自然保護運動では自然保護運動を契機として地域環境を育て、まちづくりに展開するには、開発予定地買い取り資金調達のための地域運動として成熟化よりも全国的な募金活動化、自然環境としての位置づけに関して地域合意形成課題など幾つかの課題があった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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