バナナ形状のメソゲン基を有する主鎖型高分子におけるキラル強誘電液晶とその自然分晶

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10875195
• Research Institution: Tokyo Institute of Technology
• Principal Investigator: 渡辺 順次 東京工業大学, 工学部, 教授 (90111666)
• Keywords: バナナ型分子 / らせん構造 / キラル液晶 / 強誘電相 / スメクチック相 / 光の選択反射

Research Abstract

バナナ形状のメソゲン基を有する主鎖型高分子に関するキラル強誘電液晶の研究を遂行するにあたり、より明確な事象の確認を行うため、そのモデル化合物(ND80AM)でまず研究を行い(1)〜(3)の結果を得た。
(1) アキラル分子系にもかかわらず、右巻きらせんと左巻きらせん構造を持つスメクチック液晶が自発的に発成する。
(2) いずれかのドメインを優先的に作成することができ、各々において光の選択反射に基づく正及び負の対称なCDスペクトルを確認することができた。
(3) これらの相は基本的には強誘電相と考えられるが、粘性が高いため、応答速度が著しく遅く、その十分な確認はできていない。

Research Products

• [Publications] J.Watanabe,etal: "Second harmonic generation in achiral bend-shaped molecules" Jpn.J.Appl.phys.37. 3408-3414 (1998)
• [Publications] J.Watanabe,etal.: "Visualization of the molecular shape in the LB film of the bent-shape achiral molecules as shadied by surface SHG" Langmuir. 14・21. 6246-6260 (1998)