1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10875198
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡辺 宏 京都大学, 化学研究所, 助教授 (90167164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 正志 京都大学, 化学研究所, 助手 (80201937)
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Keywords | 焼結法 / 高分子組織材料 |
Research Abstract |
本研究は,複数の高分子種の微粒子を焼結させて,新たな組織材料を創製することを目指すものである.特に組成が傾斜勾配をもつ材料を最終目標として掲げている.この目的のためには,微粒子の作成法,焼結過程の解明による焼結条件の最適化,微粒子の配列の制御法の考案等,多くの基礎技術の確立が必要である.前年度は,この結果を踏まえ,高分子混合系での焼結を試みた.ポリスチレンとポリフェニレンオキサイドの希薄クロロホルム溶液を作成しメタノール中に滴下し粉末を作成し,これを圧縮成形,焼結を行った.この方法では,沈降速度の差を利用して,組成に傾斜勾配をつけるものであるが,乾燥過程でのひび割れ,圧縮過程での褶曲等の解決を目指したが,完全には解決できず,大きな試料を作成するのには,より一層の改良が必要であることがわかった.
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