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1998 Fiscal Year Annual Research Report

G蛋白欠失VSVを用いたウイルス表面糖蛋白の機能解析

Research Project

Project/Area Number 10877051
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

岡崎 克則  北海道大学, 大学院獣医学研究科, 助教授 (90160663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高田 礼人  北海道大学, 大学院獣医学研究科, 助手 (10292062)
喜田 宏  北海道大学, 大学院獣医学研究科, 教授 (10109506)
KeywordsVSV / 糖蛋白 / ヘルペスウイルス / gB / gC / gD / GFP / cell-to-cell感染
Research Abstract

ヘルペスウイルス主要糖蛋白の機能を明らかにするため、G蛋白遺伝子を欠失した水疱性口炎ウイルス(VSVdelG-G)を仮性狂犬病ウイルスおよびウシヘルペスウイルス1(BHVl)の糖蛋白gB、gCならびにgDを発現する細胞に感染させて表現型混合ウイルスの回収を試みた。培養上清中に放出されたウイルス粒子をMDBK細胞に接種し、感染性を獲得したか否かをGFPの発現によって調べた。それぞれの糖蛋白を単独で導入した場合、VSVdeIG-Gは感染性を獲得しなかった。そこで複数の糖蛋白を同時に導入して同様に調べたが、感染性を獲得する組み合わせを見い出すことはできなかった。したがって、ヘルペスウイルスが宿主細胞に感染する際にはgB.gCおよびgD以外のウイルス蛋白を必要とすることが考えられる。あるいは、ヘルペスウイルスの糖蛋白はVSVdelG-Gのエンベロープには取り込まれにくいのかもしれない。
gBの構造-機能連関を明らかにするため、BHVl gBに対する中和モノクローナル抗体を用いてエスケープミュータントmut185を分離した。野生株およびmut185のgB遺伝子領域の塩基配列を決定してアミノ敢配列を比較したところ、gBのアミノ末端から68位のArgがGlnに置換していた。BHV1gBはシグナルペプチダーゼによって67位アミノ酸のカルボキシル側で切断されるため、68位は成熟gBのアミノ末端となる。野生株とmut185の宿主細胞への吸着効率、侵入効率および一段階増殖能を比較したところ、差は認められなかった。一方、mut185は野生株に比べ有意に小さなプラークを形成した。以上の成績から、BHVl gBのアミノ末端はウイルスのcell-to-cell感染に関与することが示唆された。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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