1998 Fiscal Year Annual Research Report
ジストロフィン遺伝子からの新規転写産物のクローニング
Project/Area Number |
10877124
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松尾 雅文 神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 泰弘 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40281141)
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Keywords | ジストロフィン / アイソフォーム / クローニング |
Research Abstract |
ジストロフィン遺伝子はヒト最大の遺伝子で、3000kbにもおよび、その全遺伝子構造は未だ解明されていない。現在までに多くの研究がなされ、ジストロフィン遺伝子に8種類のプロモーター領域が存在し、各々のプロモーターからジストロフィンのアイソフォームが産生されることが明らかにされている。私たちは、ジストロフィン遺伝子に関する研究を精力的に行ってき、ジストロフィンの新しいアイソフォームが発現していることを示唆する結果を得た。本研究は、この新しいジストロフィンのアイソフォームをクローニングし、その機能を明らかにするものである。ここでは、私たちが既に明らかにしたこのアイソフォームの1部の塩基配列を基点として、cDNAの5′あるいは3′方向へと順次その配列を明らかにするものである。これには、5′RACEあるいは3′RACEを用い、既知配列にデザインしたプライマーを用いてPCR増幅し、増幅断片を得た。そして、この増幅断片の塩基配列を自動塩基配列決定装置を用いて解析した。さらに、ここで明らかにした配列にプライマーをデザインし、同じ操作を繰り返した。その結果、現在までに、ほぼ3′端の塩基配列を明らかにすることに成功した。現在、5′端領域の全塩基配列を明らかにしつつある。今後この研究を推進し、この新しいアイソフォームの塩基配列を明らかにするものである。そして、明らかにした塩基配列の1部の塩基配列からプローブを合成し、これを用いてノーザンプロットを行い、この新しいアイソフォームの組織分布を解析する予定である。
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