1999 Fiscal Year Annual Research Report
腎癌転移関連糖鎖の研究:免疫担当細胞上の糖鎖レセプターを介する免疫抑制の可能性
Project/Area Number |
10877246
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 誠一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80235043)
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Keywords | 腎細胞癌 / 転移 / 糖鎖 / 免疫 |
Research Abstract |
腎細胞癌の臨床像には以前より免疫の関与が示唆されている。一方われわれはグロボシリーズガングリオシドと腎癌の転移との関連を臨床的および生物学的研究により明らかにしてきた。これらのことからグロボシリーズガングリオシドが免疫抑制を介して腎癌転移に有利な環境を作り出していることが示唆されるとともに、T細胞上にグロボシリーズガングリオシド受容体が存在する可能性が考えられた。そこでT細胞よりmRNAを抽出、cDNAを作成しこれを発現ベクターに組み込みcDNAlibraryを作成した。cDNAlibraryをCOS-7 cellsにトランスフェクションし、グロボシリーズガングリオシドの出発物質であるmonosialosyl galactosyl globosideをコーティングしたプレートにインキュベートした。付着した細胞を回収しプラスミドを抽出、それをまたCOS-7 cellsにトランスフェクションするという操作を繰り返し想定させるcDNAを濃縮した。現在のところsibling selectionにより目的とするcDNAを選択中であるが、いまだにグロボシリーズガングリオシド受容体を同定するにいたっていない。
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