1998 Fiscal Year Annual Research Report
地域の美術館利用を媒介にして、小・中学校の連続性を図る鑑賞教育の試行
Project/Area Number |
10878038
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
石川 誠 宮崎大学, 教育学部, 教授 (80284818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 知也 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (40171350)
石川 千佳子 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (10184483)
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Keywords | 鑑賞教育 / 学校と美術館の連携 / 教育普及 / 美術館教育 |
Research Abstract |
平成10年度は、学校と美術館との連携促進の前提として、学校における鑑賞教育の実態の把握と各地の美術館教育の実情の調査・分析を行った。そこから両者の意識の実態を浮き彫りにし、連携の可能性とその課題等を整理した。調査、分析の実施内容と方法は、以下のように進めた。 1. 学校における鑑賞教育の実態把握 (1) 予備調査にあたり、参観を予定している学校に電話での聞き取り調査を実施 ・図画工作・美術科の授業における鑑賞領域の実施状況・授業観察の可能性 (2) 雑誌、研究誌等の文献に発表された実践からの調査(先進かつ多様な実践事例の収集) (3) 小、中学校における美術鑑賞授業の観察とVTR収録(子どもの実態からの授業分析) 日常的な鑑賞の実践が少なく、授業観察調査はかなり困難であった(次年度に継続)。 2. 美術館における教育普及活動の調査 (1) 各地の美術館に対して質問紙法による調査:調査内容=運営全般(設置目的と力点)、教育普及活動(姿勢とその方策、子どもの来館者)、美術館活動と学校教育(意識、連携の効果と方策、現状の評価と課題、学校への要望)等。全国美術館会議の加盟館を中心に98館に質問紙を発送。62館から回答を得た。 (2) 学校との連携や子ども向け企画で実績ある美術館の教育普及担当者への面接調査:滋賀県立美術館ほかを訪問、小・中学生の利用の実態、学校との連携での課題等を調査、意見交換した。 ※調査の過程で、評価の問題、教員の意識改革などが課題となる。次年度に学校からの調査を計画に組み込む。
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Research Products
(1 results)