2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10F00071
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EDWARD Raja 九州大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 有用微生物 / 重金属汚染土 / 石炭灰 / ホウ素 / バイオレメディエーション / 六価クロム / 地盤環境 |
Research Abstract |
多様な地域資源として無機性資源と有機性資源を有効活用し,新たな地盤環境改善技術を提案する。特に,高価な資材や特殊な装置を使用せずに低コストでかつ環境負荷の低減を図ることにより,アジア地域へ広く適用することのできる持続可能な技術の開発を行う。特に,有用微生物を用いたバイオレメディエーションの適用に関する基礎的な研究を行った。得られた成果は以下の通りである。 1)六価クロムの溶出低減のための環境浄化微生物の活用 環境浄化微生物として,乳酸菌,酵母,枯草菌および光合成細菌を取り上げる。これらの微生物の量と六価クロムの低減効果を明らかにした。また,二種類の石炭灰を用いて実験を行った結果,六価クロムの低減効果はpHが12程度の高アルカリ条件では効果が小さいが,pHを低下させて培養液を混合すると,微生物の量が増えて,六価クロムの低減効果が現われることが明らかとなった。 2)効果的な環境浄化微生物の同定 炭鉱の跡地から採取した土壌サンプルから,六価クロムなどの重金属に耐性のある微生物の同定を行った。 3)石炭灰中に含まれる有害物質の低減効果 石炭灰に含まれる有害物質に対して吸着効果の高い微生物の種類を調べた。特に,重金属以外のホウ素に対する除去効果のある微生物を分離・同定を行った。
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