2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10F00071
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EDWARDRAJA Chellaiah 九州大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 有用微生物 / 地盤環境修復 / ホウ素 / 重金属汚染土 / バイオレメディエーション / 石炭灰 / 好塩菌 / 塩害土壌 |
Research Abstract |
本研究では,有用微生物による地盤環境改善技術の適用性を検討した。様々な地盤環境問題が生じているが,できるだけ自然の材料を活用し,低コストでかつ環境負荷の低減を図ることにより,アジア地域へ広く適用することのできる持続可能な技術の開発を目指している。その中で,バイオレメディエーションによる汚染土および石炭灰の環境負荷低減技術の適用性を検討した。 得られた結論は以下のとおりである。 1) ホウ素,フッ素,ヒ素,セレンなどに耐性のある微生物を同定することができた。これらの微生物によって重金属類の濃度を低減させることができる。 2) 石炭灰については,乳酸菌・酵母・納豆菌などの身近な微生物を加えることにより,六価クロムの溶出量を低減させることができる。 3) 石炭灰の埋立地から採取したサンプルからホウ素に耐性のある微生物を分離・同定し,溶液中のホウ素の濃度を低下させることができた。 4) 堆肥に含まれる耐塩性試験により,16~18%程度の塩分濃度でも増殖できる数種類の好塩菌が存在することが確認できた。また,好塩菌堆肥を塩害土壌に混合することにより塩類濃度を約1ヶ月で4割程度低減できることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的である石炭灰や重金属汚染土の地盤環境改善のためのバイオレメディエーションの適用に関する効果を実験的に明らかにすることができた。さらに,東日本大震災で津波被害を受けた塩害土壌について好塩菌堆肥による塩害対策の効果を室内実験で示すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
好塩菌を用いた塩害対策については,津波被害を受けた農地だけでなく,アジア地域で問題となっている塩類集積土壌への適用も期待できる。
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Research Products
(4 results)