2010 Fiscal Year Annual Research Report
ソルガムのアレロパシー活性に関するQTL(量的形質遺伝子座)解析
Project/Area Number |
10F00096
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
奥野 員敏 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TARIQ Shehzad 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ソルガム / アレロパシー / 量的形質遺伝子座(QTL) / 生物的雑草防除 / SSRマーカー / コアコレクション |
Research Abstract |
アフリカ起源で生産高が世界第5位の穀物であるソルガムは深根性に優れるため、乾燥地や半乾燥地に適応した作物である。起源地のアフリカでは重要な穀物であるが、除草剤による雑草防除対策は現実的ではなく、生物機能を利用した低コストの雑種防除法の開発・普及が必要である。作物に内在するアレロパシー活性は、生物的雑草防除のための有効な手段である。そこで、本課題では、DNAマーカーを利用して、ソルガムのアレロパシー活性に関与する量的形質遺伝子座(QTL)の検出をめざす。平成22年度に得られた成果は以下のとおりである。 (1)ソルガムのアレロパシー評価法の開発 イネの評価法をモデルとしてソルガムの評価法を確立した。 (2)アレロパシー活性の品種変異の解析 コアコレクション構成107品種のアレロバシー活性を評価した。イネに比べて全般的に強い活を示す品種が多く、品種変異の幅は大きかった。 (3)アレロパシー活性強弱品種の雑種集団の作出 F_1個体を栽培し、遺伝解析用のF_2種子を採取した。 (4)交配親品種間のDNA多型解析 F_1の作成に用いた交配親品種間で多型を示すSSRマーカーを選出し、連鎖地図を作製した。 以上のように、22年度は計画通り進捗し、23年度に予定しているQTL解析に必要な植物実験材料およびDNAマーカーを準備できた。
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