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2010 Fiscal Year Annual Research Report

カンキツ果実の赤色色素,β-シトラウリンの生合成ならびに抗がん活性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10F00403
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

大村 三男  静岡大学, 農学部, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 張 嵐翠  静岡大学, 農学部, 外国人特別研究員
Keywordsカロテノイド / キサントフィル / カンキツ / 遺伝子発現
Research Abstract

ウンシュウミカンのフラベド(果皮部分)には多量のカロテノイドが蓄積する。中でも、'宮川早生'の枝変り品種である'山下紅早生'のフラベドには、紅色のアポカロテノイドであるβ-シトラウリンが含まれており、赤みの帯びた鮮やかな紅色を呈する。しかし、これまでβ-シトラウリンの生合成経路は不明であり、その蓄積メカニズムは解明されていない。そこで、本研究では'山下紅早生'に含まれるβ-シトラウリン含量の季節変動を調査し、さらに、'宮川早生'とカロテノイド含量・組成の季節変化を比較した。'山下紅早生'では10月後半から11月後半にかけてβ-シトラウリンが急速に増大した。一方、'宮川早生'では、実験期間中、β-シトラウリンは検出されなかった。ゼアキサンチン含量は、'山下紅早生'において'宮川早生'の約2倍多く含まれていた。9-cis-ビオラキサンチン含量は、12月の前半から'宮川早生'において'山下紅早生'の約1.5倍多く含まれていた。All-trans-ビオラキサンチン含量は、12月後半から'宮川早生'において'山下紅早生'の約2倍多く含まれていた。フィトエン含量は、12月後半から'宮川早生'において'山下紅早生'の約2倍多く含まれていた。β-クリプトキサンチン含量は、両品種間に大きな差は認められなかった。総カロテノイド含量は、10月後半から11月前半にかけて'山下紅早生'において'宮川早生'の約2倍多かった。以上の結果より、β-シトラウリンの蓄積には、β-シトラウリンの前駆物質として考えられるゼアキサンチンからの分解が関与しているかもしれないことが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ウンシュウミカン果実におけるβ-シトラウリンの定量方法の検討ならびにその含量の季節変動2010

    • Author(s)
      松田あさみ, ら
    • Organizer
      園芸学会平成22年度秋季大会
    • Place of Presentation
      大分大学(大分県)
    • Year and Date
      2010-09-20

URL: 

Published: 2012-07-19  

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