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2011 Fiscal Year Annual Research Report

リガンド搭載高分子ミセル型DDSの開発と機能評価

Research Project

Project/Area Number 10F00799
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

片岡 一則  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) QUADER Sabina  東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
Keywordsドラックデリバリー / ナノ材料 / がん
Research Abstract

本研究では、リガンド分子を搭載するキャリアを用いたドラックデリバリー(DDS)を開発することで、リガンド分子搭載高分子ミセルの制がん効果、すなわちリガンド分子搭載高分子ミセルの組織浸透性や細胞内取込に関して、粒径、リガンドの種類および密度が受容体による認識や細胞内取込の経路に与える効果にについて検証する。これらの検討を通じて、リガンドなしの高分子ミセルによるDDS(従来型のDDS)では達成不可能であった高いがん選択性、集積性をもつ次世代型のDDSを開発することが本研究の目的である。これまで、ポリエチレングリコール(PEG)とポリアスパラギン酸からなるブロックコポリマーを合成、アスパラギン酸ユニットの側鎖へpH応答性の結合を介して抗がん剤MG132を導入することに成功した。また、これらのブロックポリマーへリガンド分子である環状RGDペプチドを導入し、ミセルの調整を試みたところ平均粒径が50nmの球状ミセルが得られた。さらに、MSTO(ヒト悪性中皮腫細胞),MDA-MB-231(ヒト乳がん細胞),PC-3(ヒト前立腺がん細胞)などのがん細胞に対する細胞毒性試験を試みたところ、フリーのMG132に比べて3-10倍のIC50値が得られた。今後、上記のがん細胞に加えてHeLa(ヒト子宮がん細胞)などに対する細胞毒性試験を行った後、マウス皮下移植モデルを作成し、in vivoでの抗腫瘍効果について検討、本研究で合成したミセルのDDS医薬としての有用性を証明する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度までに化学合成全般を終了し、順調に細胞実験に移行できている。期間内にて動物を用いた実験を行い、ミセルの抗腫瘍効果について明らかにできる見通しが立っている。

Strategy for Future Research Activity

MSTO(ヒト悪性中皮腫細胞),MDA-MB-231(ヒト乳がん細胞),PC-3(ヒト前立腺がん細胞),HeLa(ヒト子宮がん細胞)などのがん細胞に対する細胞毒性試験を試みた後、最も効果が期待できるがん細胞を用いてマウス皮下移植モデルを作成し、in vivoでの抗腫瘍効果について検討する予定である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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