2011 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカにおけるスポーツハンティングの持続可能性と地域住民の生活実践に関する研究
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10J01367
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安田 章人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | スポーツハンティング / 持続可能性 / 住民参加型保全 / 野生動物保全 |
Research Abstract |
本研究は、カメルーン共和国・ベヌエ国立公園地域を主な調査地とし、「持続可能性」を基盤としたスポーツハンティングと地域住民の生活実践の両立および,「人と野生動物の共存関係の構築」に対する学問的貢献と具体的提言を探求することを研究目的としている。 採用二年度目(平成23年度)の前半は、まず、去年度末にタンザニアおよびカメルーンでおこなったフィールドワークの結果をまとめ、分析することに尽力した。その成果を、2012年に発行される予定の商業誌の解説および英文雑誌への投稿に反映させた。 年度後半は、10月に野生生物保護学会にてポスター発表をおこない、成果を公表するとともに、他の学会員と学術的交流を深めた。1月末から3月上旬にかけて、調査地であるカメルーン共和国北部州においてフィールドワークをおこなった。現地では、去年訪れた村を再訪し、スポーツハンティングの現状と地域住民の生活実態に関する調査をおこなった。帰国後、初参加となったヒトと動物の関係学会において口頭発表をおこなった。そこでは、多くの他分野の研究者と知り台うことができ、特に、国内での調査地としている北海道のエゾシカに関わる研究者との活発な交流をおこなうことができ、今後の研究の進展に資するものと考えられる。 今年度(平成24年度)は、京都大学教育研究振興財団から研究成果物刊行助成金を得て発刊する単著書籍をはじめとして、研究成果の積極的な公表に尽力することを目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ゼミなどを通した、他の教員や院生との学術的交流によって,理論的考察を進展させることができた。これらの進展とこれまでの成果をあわせることで,投稿論文や学会での発表につなげることができた。今年度末には、エゾシカによる観光狩猟がおこなわれている北海道・西興部村に赴き、フィールドワークをおこなった。また、カメルーンにおいて、去年からフィールドワークを開始した地域を再訪し、現地調査をおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、これまでおこなってきたフィールドワークおよび理論的研究の結果を丹念に分析する必要がある。その結果を整理、融合し、必要があれば、短期間の補完調査をおこなうことで、投稿論文および著書の完成を目指す。これらの活動によって、最終年度における研究目的の達成をめざす。
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Research Products
(5 results)