2010 Fiscal Year Annual Research Report
Geometric Algebraを用いる幾何情報処理
Project/Area Number |
10J04481
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
ファン MT 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Geometric Algebra / 機械学習 / 空間折り畳みモデル / クラスタリング / 超球 / 3次元再構成 |
Research Abstract |
本研究では,幾何代数(GA:Geometric Algebra)を用いた幾何情報処理に関する研究を進めている.本年度は機械学習の特徴抽出のための空間折り畳みモデルを提案する.提案手法では,同じクラスに属するインスタンス間の距離が小さく,異なるクラスに属するインスタンス間の距離が大きくなるように、クラスラベルと距離とのクロスエントロピーを最小化するように推定する.そして,UCIの他のベンチマークの分類問題を用いて線形判別分析とニューラルネットワーク及びサポートベクターマシンに対しても有効性を示した.提案手法を用いた空間変換は変換しない従来の機械学習と比べ,良い認識精度を確認できた. また,GAを用いた新しいクラスタリング手法を提案し,従来法ではできなかった回転と平行移動の幾何性質を同時に持つデータのクラスタリングを可能にした.そして,GAによる多次元空間における超球の近似表現の理論を示し,今後,GAの理論体系構築の一翼を担っていくと期待される成果を挙げつつある.昨年度は査読付きの国際会議2件の発表と,学術論文誌に2件の投稿(査読中)を行った.現在,提案したGAを用いたクラスタリング手法を利用して,動画から物体の3次元再構成および回転などを含めた物体認識の準備を行っているところである.研究のさらなる進展が期待される.
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Research Products
(5 results)