2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10J04687
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 誠 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 例示検索 / 地理情報検索 / アナロジー / オブジェクト検索 / 転移学習 |
Research Abstract |
平成23年度は異なるドメインにおける例示検索,および,クエリ推薦の構造化に関する研究を行った.特に前者は,本年度の課題として挙げていた,マルチメディア・オブジェクトに対するアナロジーに基づく情報検索である.例示検索において,例を選択するドメインと検索対象となるドメインが著しく異なるとき,ある検索意図の下に選択された例とその意図に適合するデータが表面的には類似しない場合がある.これは特徴の意味がドメインによって異なるためである.これらドメインの差異を考慮し潜在的対応を発見した上で例示検索を可能にするため,我々は相対的集約点(RAP)に基づくドメイン適応を提案した.RAPはあるクラスに属するデータの期待値であり,RAPが異なるドメインにおいて対応していると仮定し,RAPに基づいて新たな特徴空間を構成することによりドメイン適応を行う. 我々は飲食店例示検索のためのテストコレクションによって例示検索におけるドメイン適応の必要性を論じ,既存手法との比較によってRAPに基づくドメイン適応の有効性を示した. クエリ推薦の構造化では,多様なクエリ修正意図に適した新しいクエリ推薦の提示手法を提案した.クエリ推薦はすでに多くのWeb検索エンジンで採用されており,クエリ修正を支援する仕組みの中で最も一般的な方法の一つである.主なクエリ修正には,specialization(絞り込み,"ニコン"から"ニコン カメラ"というクエリへの修正など)やparallel movement(平行移動."ニコン カメラ"から"キャノン カメラ"への修正など)などの種類があるが,これらを同時に支援できるようなクエリ推薦の提示方法は提案されていない.そこで,我々は両クエリ修正を同時に行うことができる提示方法を提案し,これをクエリログによって実現する手法を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は地理情報検索においてアナロジーに基づく情報検索を提案し,成果は論文誌にて報告済みである.また,「研究の目的」では述べていなかったが,アナロジーの考えをクエリ推薦の構造化にも適用しその結果をすでに国際学会で発表している.マルチメディア・オブジェクト検索への適用という目標を果たし,クエリ推薦への応用という発展的な研究課題にも取り組んだため,当初の計画以上に進展していると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策はこれまでと変わりなく,アナロジーに基づく情報検索について取り組みたいと考えている.特に次年度は計画通り,ニュースアーカイブを用いた現在情報と過去情報の対応付けによるニュース理解支援に取り組む予定である.
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[Presentation] Overview of the NTCIR-9 INTENT Task2011
Author(s)
R.Song, M.Zhang, T.Sakai, M.P.Kato, Y.Liu, M.Sugimoto, Q.Wang, N.Orii
Organizer
The 9th NTCIR Workshop Meeting on Evaluation of Information Access Technologies
Place of Presentation
日本,東京
Year and Date
2011-12-09
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