1999 Fiscal Year Annual Research Report
転写抑制因子(BCL6遺伝子群とポリコーム遺伝子群)による造血制御
Project/Area Number |
11162206
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50282455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古関 明彦 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40225446)
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20208523)
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20134364)
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Keywords | BCL6 / BAZF / トランスジェニックマウス / IL-5 / アポトーシス |
Research Abstract |
BCL6とそのホモログであるBAZFの機能解析を行なった。 1)造血幹細胞におけるBCL6とBAZFの発現: BCL6とBAZFは、共にマウス造血幹細胞に発現していた。BCL6とBAZFのノックアウトマウスを用いて機能解析を行う予定である。 2)BCL6強制発現による細胞死誘導機序の解析: BCL6を強制発現させると繊維芽細胞株NIH3T3がアポトーシスに陥った。アポトーシスにはPOZドメインとBAZFと共通の17a.a.の2カ所が重要な役割を果たしていた。エストロジェンレセプターとのキメラ遺伝子を用いた検討から、BCL6は17a.a.を介してアポトーシスを誘導していることが示唆された。また、Histone deacethylase(HDAC)阻害剤であるTSA(Trichostatin A)添加によりアポトーシスが阻害されることから、BCL6が17a.a.によるHDAC複合体の染色体DNAへのリクルートを介して細胞死を誘導している事を明らかにした。 3)BCL6トランスジェニックマウスの作製: BCL6をIg遺伝子のプロモーターに組み換えて、トランスジェニックマウス(Ig-BCL6マウス)を作製した。Ig-BCL6マウスではT細胞依存性抗原(DNP-OVA)投与による抗体産生能が亢進していた。またlck-BCL6のトランスジェニックマウスも作製しており、このマウスとBCL6ノックアウトマウスの解析からBCL6により、IL-5の産生が制御されていることがわかった。プロモーター解析により、IL-5のプロモーターにあるBCL6結合部位を介してBCL6が直接IL-5の発現を制御していることが判明した。 4)BAZFノックアウトマウスの作製: BAZFのノックアウトマウスを作成中であり、現在キメラマウスが生まれている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Okada S et al.: "Prolonged expression of c-fos suppresses cell cycle entry of dormant hematopoietic stem cells"Blood. 93. 816-825 (1999)
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[Publications] Keino H et al.: "A single cell analysis of TCT AV24AJ18+ DN T cells"Microbiol Immunol. 43. 577-584 (1999)
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[Publications] Matsumoto I et al.: "Single cell analysis of T cells infiltrating labial salivary glands from patients with Sjogren's syndrome"Int J Mol Med. 4. 519-527 (1999)
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[Publications] Okada S et al.: "Impairment of B lymphocytopoiesis in precocious aging (klotho) mice"Int Immunol. (in press). (2000)