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1999 Fiscal Year Annual Research Report

『シャーナーメ』の伝承とイラン人意識の形成

Research Project

Project/Area Number 11164217
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

羽田 正  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桝屋 友子  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (40300735)
Keywordsシャーナーメ / ペルシア古典文学 / 写本 / イラン
Research Abstract

ペルシア語古典文学の代表的な作品である「シャーナーメ」は、数多くの写本が世界各地に現存することでも知られている。本研究では、まず良質の写本のマイクロフィルムを収集し、それらを比較検討することによって、テキストが時代によっていかに変容したか、また、その変容にどのような意味があるのかを考察しようとした。それは、「シャーナーメ」と社会との関わりについて歴史的に研究するための予備作業としての意味を持つ。このため、研究協力者の山本久美子氏(ロンドン大学博士課程)をイギリス、ドイツに派遣し、現地の研究者との情報交換を進めるとともに、大英図書館が所蔵する写本のマイクロフィルムを15点購入した。主に15世紀から17世紀に製作されたこれらの写本は、単にテキストの読解や比較検討のためだけではなく、挿入された絵画を対象とする美術史的研究にも大いに活用される予定である。
山本氏はまた、ケンブリッジ大学のC.Melvilleが主催する「シャーナーメ・プロジェクト」と接触し、インターネットを使った画像公開の可能性やテキストそのものの共同研究の試みについて話し合った。5年計画で昨年から開始されたイギリスのプロジェクトは、主として「シャーナーメ」写本に挿入された絵画を収集し、それを公開しようとする試みである。しかし、我々の研究との間で視角や研究方法を共有する部分も多く、今後相互に密接な連絡をとりながら研究が進められる予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 羽田正: "旅行者の見た古代イランの遺跡―シャルダンとデュラフォア"季刊 文化遺産. 8巻. 39-41 (1999)

  • [Publications] 羽田正: "勲爵士シャルダンの生涯―十七世紀のヨーロッパとイスラーム"中央公論新社. 313 (1999)

  • [Publications] (共著)羽田正: "アジア読本 イラン"(上岡弘二編) 河出書房新社. 318 (1999)

  • [Publications] (共著)羽田正: "岩波講座世界歴史14 イスラーム・環インド洋世界"岩波書店(3月刊行予定). (2000)

  • [Publications] (共著)桝屋友子: "世界美術大全集 東洋編 第17巻 イスラーム"(杉村棟編) 小学館. 466 (1999)

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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