2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11177101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鶴尾 隆 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00012667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 祐輔 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70217909)
高井 義美 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60093514)
笹月 健彦 国立国際医療センター, 研究所, 所長(研究職) (50014121)
谷口 維紹 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133616)
田島 和雄 愛知県がんセンター, 研究所, 部長(研究職) (30150212)
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Keywords | がん / 研究資材 / スクリーニング / 国際学術研究交流 / 若手支援 / がんゲノム / 遺伝子操作動物 / 分子標的治療 |
Research Abstract |
特定領域研究がん(がん特定)では、「発がんと発がん防御の基礎的研究」「がんの生物学的特性に関する研究」「がんの診断と治療」「がんの疫学」「がんの戦略的先端研究」の5つの領域を設定し研究を重点的に推進する。そしてこれら全体の研究を有機的に組織化し推進する為に「がん研究の総合的推進に関する研究(総合がん)」がある。総合がんでは、今年度総括班会議を4回行い、がん特定全体の企画・調整・推進等について協議した。そして、がん特定全体として、平成13年7月に第1回研究代表者会議及び領域別シンポジウム、平成14年2月に第2回研究代表者会議及び公開・合同シンポジウムを開催し、研究成果の発表及び社会への情報開示の場とした。平成13年7月には、ミレニアムプロジェクトである「がん特定」「ゲノム」「脳」の3領域の共催で、第2回ミレニアムプロジェクト合同シンポジウム「生命の理解から疾患の診断治療へ」を開催した。また、若手支援委員会の活動として8月に若手研究者を対象とした若手ワークショップを開催した。資材、スクリーニング、研究交流、若手支援の各研究支援委員会、がんゲノム、動物、分子標的治療の各研究推進委員会においても、順調に活動が行われた。特に分子標的治療委員会では、昨年度からスタートしたミレニアムプロジェクト疾患遺伝子薬剤反応性研究が順調に進んでいる。これまでに、薬剤反応性をゲノムレベルで研究し、将来の有効ながん薬物療法を確立するため、14の具体的なプロトコールについて、研究班での相互審査を行い採択した。さらに登録センターや匿名化システムを整備し、試料等の収集と遺伝子解祈を開始した。これらの研究を迅速に推進させるために、ゲノム解所用備品等を購入した。また、広報委員会のもとでがん特定のホームページを作成し、情報公開、各研究代表者への連絡に利用する一方、報告書集録等のデジタルデータ化等も進めている。個体レベルでの新しい病理形態学的がん研究の推進と支援に関する委員会を発がん領域に設置し、研究を推進するとともに、ATL研究を支援するため、ATL研究推進委員会を疫学領域に設立した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tsuruo, T., et al.: "Involvement of Hsp9O in signaling and stability of 3-Phsphoinositide-dependent kinase-1"J. Biol. Chem.. (in press).
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[Publications] Sasazuki, T., et al.: "Hematopoietic cell-specific CDM family protein DOCK2 is essential for lymphocyte migration"Nature. 412. 826-831 (2001)
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[Publications] Takai, Y., et al.: "Roles of cell-cell adhesion-dependent tyrosine phosphorylation of Gab-1"J. Biol. Chem.. 276. 18941-18946 (2001)
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[Publications] Y.Nakamura., et al.: "p53DINP1, a p53-Inducible gene, regulates p53-dependent apoptosis"Molecular Cell. 8. 85-94 (2001)
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[Publications] Tajima, K., et al.: "Association between folate and methionine related polymorphisms and malignant lymphoma risk"Blood. 97. 3205-3209 (2001)
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[Publications] Taniguchi, T., et al.: "RANKL maintains bone homeostasis through c-Fos-dependent induction of IFN-β"Nature. (in press).