1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11221203
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡辺 龍三 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20005341)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 守 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30005954)
李 敬鋒 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50241542)
|
Keywords | 機能複合化 / 粒子配列 / 単分散粒子 / オリフィス噴射法 / 熱電材料 / パーコレーション制御 / 放電焼結 / ノイズ解析 |
Research Abstract |
実施計画に沿って研究開始状況および成果を述べる。(1)申請者らの考案になるパルスオリフィス噴射法による単分散球形粒子作製装置を設計・作製し、設置完了した。現在試運転によりその作動条件を確認中である。(2)熱電変換半導体であるGeTe、AgSbTe_2およびGeTe-AgSbTe_2系合金について、主として粉末冶金法による合金調製を行った。現在これら3種の合金について上記噴射装置を用いて0.5mm以下の球形粒子を得るための条件を探索中である。(3)粒子配列装置の制作と配列動作特性の確認:すでに稼働中の粒子配列装置の動作特性に改良を加え、新たに一次元線状配列および二次元面状配列を容易にする配列システムを設計・試作した。現在、その作動機構を調整中である。(4)球形粒子の焼結ネックの形成およびネック形態制御についてモデル実験にもとづいて検討している。(5)粒子配列体の機能発現に対する基礎的検討を開始した。すなわち、配列体の構成要素のパーコレーション制御および傾斜機能制御に注目し、配列構造と機能発現の関係について検討した。パーコレーション制御については、機能発現のための3次元粒子配列体の粒子数は10×10×l0=1000個以上であることを明らかにした。(6)粒子配列体の機能発現の可能性を広げるために放電焼結による固化条件を検討している。粒子配列体自体まだ未完成なので、本年度は界面制御が機能発現を支配すると云われる共晶系セラミックスを例にとって、相界面の形成および結合状況を観察した。また、放電焼結中に発生するノイズの解析装置を試作し、プロセス制御条件のための手法を確率すべく実験中である。
|