2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本における怪異・怪談及び妖怪文化に関する総合的研究
Project/Area Number |
11301010
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 教授 (90111781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板橋 作美 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (70107415)
常光 徹 国立歴史民俗博物館, 助教授 (40321541)
小馬 徹 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40145347)
徳田 和夫 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70044732)
關 一敏 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (50179321)
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Keywords | 怪異 / 怪談 / 妖怪 |
Research Abstract |
本年度は、3年計画の3年目に当たっている。各分担者は昨年までと同様、各自の研究テーマにそった研究を行なうとともに、研究成果のまとめを行なった。また将来的なデータベース構築のための事例カードの作成と怪異・妖怪研究に関する文献情報の収集についても総括した。 本年度の研究調査の概要は以下の通りである。 (1)怪談・妖怪関係資料及び民俗調査は、福島・富山・新潟・愛知・京都・愛媛・高知・福岡等を中心に行なった。 (2)全国の民俗学・郷土資料から妖怪関係の伝承記事を抜き出し、データベース化を前提とした情報カードの作成を行なった。情報カードの件数は12,566件にのぼる。 (3)近世の随筆類からの妖怪記事を抜き出した情報カードは798件にのぼる。 (4)以上13,364件の情報カードの書誌情報のコンピュータ入力を終了した。 (5)怪異・妖怪研究の文献目録を作成した。また追加で妖怪・怪異研究に従事している外国人研究者のリストを作成した。 (6)本研究の成果の一部は、分担者常光徹を中心に企画された国立歴史民俗博物館の企画展「異界万華鏡」に生かされた。また国際日本文化研究センターと国立歴史民俗博物館の間でSCS研究討論会「異界ルネッサンス」(衛星中継による公開テレビ討論会)を一般公開で催した。 以上のうち(1)から(5)までについては、研究成果報告書(冊子体)に内容を詳述している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小松 和彦: "信仰としての桜"国文学(学灯社). 46(5). 38-42 (2001)
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[Publications] 辻 惟雄: "『奇想の系譜』を汲む者たち"美術手帖(美術出版社). 53(812). 46-54 (2001)
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[Publications] 徳田 和夫: "越後の酒呑童子-『実録傳記』の紹介"伝承文学研究(伝承文学研究会). 51. 84-90 (2001)
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[Publications] 内田 忠賢: "民俗世界の地理学(5)-ムラの民俗的空間構成(後編)"地理(古今書院). 46(9). 82-87 (2001)
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[Publications] 横山 泰子: "不思議世界に住むペット"文学(岩波書店). 2(6). 181-184 (2001)
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[Publications] 橋爪 紳也: "プラスチックの透明住宅を訪ねる"日本怪奇幻視紀行(同朋舎). 6. 153-174 (2001)
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[Publications] 小松 和彦: "神となった人びと"淡交社. 239 (2001)