2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11303002
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
尾高 煌之助 法政大学, 経済学部, 教授 (90017658)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴見 誠良 法政大学, 経済学部, 教授 (10061227)
菊池 道樹 法政大学, 経済学部, 教授 (90143718)
絵所 秀紀 法政大学, 経済学部, 教授 (10061243)
深尾 京司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30173305)
三重野 文晴 法政大学, 経済学部, 助教授 (40272786)
|
Keywords | 国民経済計算 / 比較経済史 / アジア / マクロ経済 / 経済統計 / GDP |
Research Abstract |
1.資料探索と推計の作業:(1)第一次大戦前シャム外国貿易統計と通関制度、(2)ヴェトナム歴史統計文献表作成、(3)タイ関係領事館報告目録(1897-1943)作成(以上3点はメンバー外専門家に委嘱し、成果は法政大学比較経済研究所ワーキングペーパー(Nos.97、99、102)に収録)、(4)ビルマ貿易統計データベース作成、(5)台湾経済史統計データベース補完、(6)戦間期〜高度成長直前日本数量経済史料の国際共有化、(7)1930年代日本・台湾・朝鮮の購買力平価算定。 2.「アジア長期経済統計データベース」集大成のための方法的基礎づけ:(1)タイ金融発展小史(三重野)、(2)日本金融発展のアジア史的文脈(つる見)、(3)1930年代日本・台湾・朝鮮間の購買力平価算定(深尾)、(4)農業発展と停滞(黒崎)、(5)工業化の成果とその余波-解放後中国の経験(菊池)、(6)経済計画と工業化の光と影(絵所)、(7)新しいアジア人口史をめざして(斎藤)、(8)経済構造改革:安定成長の歴史的前提(柳原)、(9)東アジア比較経済史研究展望(尾高)。これらの成果は、遅くも2003年度中に公刊する。 3.国際研究集会「アジアにおける近代経済成長と分配」の開催(2002年1月11-12日、於一橋大学佐野書院)。この成果は、2002年7月に開催予定の第13回国際経済史大会(International Economic History Congress、於ブエノス・アイレス)に提出され、本プロジェクトからは斎藤が参加する。 (注目すべき知的所見) 史的購買力平価を試算してこれを利用すると、戦前アジア地域には、当時の日本の(一人当たり)実質所得水準を抜くものがある。この発見の意味の解明は、比較経済発展分析に対する新しいチャレンジである。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 黒崎 卓: "パキスタン農業の長期動向と農業開発政策の変遷"アジア経済. 70(公刊予定). (2002)
-
[Publications] 黒崎 卓: "Agriculture in India and Pakistan, 1900-95:A Further Note"Economic and Political Weekly. (公刊予定). (2002)
-
[Publications] 三重野文晴: "末廣 昭(編)『タイの精度改革と企業の再編』(アジア経済研究所刊)"コーポレート・ファイナンス-金融システムの機能後退と企業の対応-(刊行予定). (2002)