2000 Fiscal Year Annual Research Report
湖沼・内湾・レス堆積物によるアジアモンスーン変動のトリガーの解明
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11304033
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
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Principal Investigator |
福澤 仁之 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (80208933)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 周二 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (80295469)
塚本 すみ子 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (30275010)
岩田 修二 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (60117695)
北川 浩之 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (00234245)
松岡 數充 長崎大学, 水産学部, 教授 (00047416)
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| Keywords | 湖沼 / 年縞 / 堆積物 / 古気候 / モンスーン / レス(loess) / 古土壌 / セディメント・トラップ |
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| Research Abstract |
昨年度に引き続いて年縞が認められる水月湖と東郷池のピストンコアを用いて、それらの「年縞」の薄片を作成して堆積構造を観察した.また、昨年度に分割した試料を現有設備の50試料サンプルチェンジャー付自動X線回折装置を使用して、鉄鉱物組成や粘土鉱物組成を引き続き検討した.そして、昨年度購入した島津製作所製エネルギー分散型蛍光X線分析装置を使って、その化学組成を検討して、黄鉄鉱-菱鉄鉱の量比、鉄やマグネシウムに富む緑泥石量、イライトやアルミニウムに富む緑泥石量を求めた.とくに、1年あるいは2年単位での海水準・乾湿・大陸の乾湿変動を検出して、周辺陸域起源および黄砂起源の粘土鉱物フラック(mg/cm2・年)を求めたことは特筆に値した.
加えて、昨年度別途研究費を用いて採取したネパール・カトマンズ盆地や、中国大陸内部の蘭州・臨夏のレス古土壌堆積物の鉱物・化学組成分析、帯磁率および粒度組成の検討を行って、過去の降水量変動ひいては夏季モンスーン変動を明らかにした.
また、湖沼年縞堆積物の形成メカニズムを知るために、水月湖および深見池において、2週間間隔でセディメント・トラップを実施した.とくに、砕屑物沈積量、珪藻・渦鞭毛藻など生物遺骸沈積量を2週間単位で測定した.また、光学顕微鏡観察によって得られたラミナ200枚毎(年縞とすれば100年毎)に大型植物遺体試料200個を採取して、タンデトロン質量分析装置を使用して炭素同位体を測定して、14C年代や同位体環境を明らかにした.これらの結果はインド、デカン大学で開催された東アジアの湖沼・レス堆積物に関する国際研究集会(ALDP)で6編発表した.
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[Publications] S.Yabuki,A.Okada and H.Fukusawa et al.: "Journal of Arid Land Studies"Physical and chemical characterizations of aeolian dust particles from source region to Japan. 10(3). 246-252 (2000)
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[Publications] T.Mishima,M.Torii,H.Fukusawa et al.: "Geophysical Journal International"Magnetic grain-size distribution of the enhanced component in the loess-palaecsol sequence in the western Loess Plateau of China. 43(印刷中). (2000)
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[Publications] H.Fukusawa,B.Zolitschka and Y.Yasuda: "Monsoon"Varve chronology in European maar and Japanese lake sediments since last giacial : How many sets of light-dark lamina were formed annually?. 2. 46-52 (2000)
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[Publications] 小野昭,小池裕子,福澤仁之,山田昌久: "環境と人類"朝倉書店. 259 (2000)
