1999 Fiscal Year Annual Research Report
小腸液灌流法を用いた食物繊維のヒト消化吸収機能に及ぼす影響の検討-食物繊維肥満防止効果の検討-
Project/Area Number |
11307005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
福田 眞昨 弘前大学, 医学部・付属病院, 助教授 (60261450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 十一 弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (20292146)
棟方 昭博 弘前大学, 医学部, 教授 (50003661)
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
下山 克 弘前大学, 医学部, 助手 (50312492)
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Keywords | 難消化性澱粉 / 小腸液灌流法 / 食物繊維 / 大腸癌 |
Research Abstract |
本年はendoscopic retrograde bowel insertion method (ERBI)による回腸末端流量の測定技術を習熟することを目的として,比較的測定法が簡便な難消化性澱粉を対象として実験を行った。難消化性澱粉は小腸で消化吸収されずに大腸に進み,大腸癌に対し抑制的にはたらく短鎖脂肪産生の基質となる。大腸内視鏡を回腸まで挿入し,ガイドワイヤーを使用してダブルルーメンのチューブを回腸に挿入,バルーンを膨らませて固定した。これまでに7名の健常対照者により実験を行ってきたが,当初はチューブの挿入に苦慮し,また測定途中でチューブが抜けるなど結果が得られなかったが,ようやく2名について測定を行うことができた。チューブ挿入後,難消化性澱粉50gとPEGを含む試験食を負荷し,回腸末端にPSP溶液を一定量持続的に注入,チューブから得られた回腸末端潅流液より回腸末端の難消化性澱粉量を経時的に測定した。難消化性澱粉量は加水分解した後,HPAE-PAD法によりglucoseとして測定した。2名から得られた結果では,負荷直後は回腸末端潅流液中のglucoseは測定限界以下であったが,試験食負荷後2〜6時間の間では平均156.1mg/mlであった。これから換算すると回腸末端の難消化性澱粉濃度は62.3mg/minであった。
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