1999 Fiscal Year Annual Research Report
都市におけるエスニシティと法制度:紛争解決への実践的提言に向けて
Project/Area Number |
11410040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 直哉 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (60261228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢口 裕人 東京大学, 大学院・綜合文化研究科, 助教授 (00271700)
遠藤 乾 北海道大学, 法学部, 助教授 (00281775)
尾崎 一郎 北海道大学, 法学部, 助教授 (00233510)
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Keywords | 都市 / エスニシティ / 紛争解決 |
Research Abstract |
本年度は、予定する研究期間3年の内、最初の1年半をかけた都市のエスニシティをめぐる社会問題の実態調査が進行している。より具体的に説明すると、以下の通りである。 サンフランシスコ:同市における中国人グループ、韓国人グループ、ベトナム人グループ、日本人グループ、ヒスパニックグループ等、既存の白人対黒人の枠組みから外れたエスニック・グループが抱えている問題(例えば教育格差、経済格差)、彼らの存在が引き起こしている社会問題(例えばギャングや、ヘイト・クライム)と、それへの法的対応の状況についての情報収集が行われている。ブリュッセル:ブリュッセル(およびEU)におけるエスニシティ、多言語文化共存に関するこれまでの調査が継続されている。特に、多言語の共存をめぐる社会問題と、エスニック・グループ間の価値・規範意識の対立、という2大問題に焦点をあてた調査が進行中である。 現在の調査は、第1次・2次文献の収集を先行させ、全体の概観を得てから、可能な限り現地に赴いて、関連当局や、研究者、また実際の生活者への聞き取り調査を行い、何が中心的問題になっているかの発見的解明に努める予定である(現地への派遣は来年度の予定)。また、問題が明確になった時点で、適宜、社会調査(調査票調査)等を実施する予定でいる。
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