2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11420004
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 睦男 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30000665)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 眞 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80138148)
辻村 みよ子 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30158381)
高橋 和之 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70061223)
山元 一 新潟大学, 法学部, 教授 (10222382)
岡田 信弘 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60125292)
|
Keywords | フランス憲法 / 欧州統合 / EU / グローバリゼーション / 立憲主義 / 憲法改正 / 憲法院 / 外国人の人権 |
Research Abstract |
(1)平成12年8月3日〜5日に、研究代表者の所属する北海道大学で研究会を開催した。この研究会では、(1)研究会メンバーのうち、中村・辻村・矢口・糠塚・山元が中間報告を行うとともに、(2)戦後の日本におけるフランス憲法研究の第一人者である深瀬忠一・北海道大学名誉教授を招き、日本におけるフランス憲法研究史を(日仏の研究交流の情況にも即して)再検討する講演を依頼し、本研究と従来のフランス憲法研究の関連と位置づけについて示唆を得た。 (2)平成12年11月25日・26日に、京都大学で研究会を開催した。この研究会では、(1)EUの政治・制度の専門家として鷲江義勝・同志社大学法学部助教授を招き、「制度面からみたEU」と題する講演を依頼し、考察を深めたのち、(2)研究会メンバーのうち、高橋・大石・今関・大藤が中間報告を行った。さらに、(3)研究期間の終了を控えて、共同研究を総括しつつ研究成果報告書のとりまとめについて協議し、また、(4)研究成果の公刊(後述)について具体的に検討した。 (3)中村・糠塚・藤野を逐次フランスに派遣し、日本で入手困難な資料を収集するとともに、フランスの研究者、議会・行政実務関係者に対するインタビューを行った。 (4)昨年度作成した、「戦後邦語フランス憲法関係文献総目録」を更新した。この目録は、本研究の遂行に際して研究会メンバーが先行研究業績を十分に参看する便を図るために、大学院生の助力も得て作成しているものである。 (5)本研究の成果を書籍として公刊することとし、出版社とも協議のうえ、出版計画を策定した。研究会メンバーは、科研費研究成果報告書の内容をさらに発展させる方向で原稿の準備にとりかかっている。平成13年秋に原稿をとりまとめ、翌春の刊行を予定している。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 辻村みよ子: "国家の相対化と憲法学-21世紀の主権・市民・ジェンダー"法律時報. 73巻1号. 18-24 (2001)
-
[Publications] 大藤紀子: "EU法の最前線 (12) 陸海軍女性入隊差別事件"貿易と関税. 48巻12号. 113-116 (2000)
-
[Publications] 只野雅人: "選挙区と「国民主権」・平等選挙-フランス憲法院判決を素材として"法学研究. 33号. 147-207 (2000)
-
[Publications] 大津浩: "地方分権改革は何を目指すか"法学セミナー. 45巻8号. 40-43 (2000)
-
[Publications] 糠塚康江: "「地域・少数民族言語に関するヨーロッパ憲章」とフランス憲法―フランスの言語政策"関東学院法学. 10巻2号. 139-168 (2000)
-
[Publications] 中村睦男: "生存権と社会保障制度"ジュリスト. 1192号. 127-131 (2001)
-
[Publications] 植野妙実子(編著): "21世紀の女性政策-日仏比較をふまえて"中央大学出版部. 316 (2001)
-
[Publications] 辻村みよ子: "憲法"日本評論社. 595 (2000)