2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11460136
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 英司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50183439)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩田 邦郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80196352)
宮沢 孝幸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282705)
遠矢 幸伸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)
明石 博臣 農林水産省, 家畜衛生試験場・企画連絡室, 科長(研究職)
前田 健 山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)
|
Keywords | FIV / CD8 / CD56 / 感染防御 / エイズ / NK細胞 / T細胞 |
Research Abstract |
ネコ免疫不全ウイルス(FIV)は、後天性免疫不全症候群(エイズ)様症状のネコから分離され、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同じくレトロウイルス科レンチウイルス属に分類される。 本研究はFIV防御上大きな役割を担っていると考えられるCD8陽性細胞およびNK細胞を中心に、そのphenotypeと抗FIV活性(細胞傷害活性、FIV増殖抑制因子)を詳細に解析することを目的とする。本年度は以下の成果を得た。 1.健康なネコの胸腺由来mRNAより、アダプター連結2本鎖cDNライブラリーを作製した。ヒト・マウスSDF・1αあるいはβcDNAの3'非転写領域間で保存されている配列を基に設計したプライマーと、アダプターに特異的な2種類のプライマーを用いてのsemi-nested PCRにより、約0.3kbpの増幅産物を得、T-ベクタークローニングし塩基配列を決定した。その結果ネコ及びヒトSDF-1α/βの予想される成熟蛋白のアミノ酸配列は完全に一致していた。 2.ネコの胸腺細胞をConAで刺激し組換えヒトinterleukin2存在下で培養後、mRNAを回収し、cDNAを合成した。これを鋳型として、ヒト、マウスなどのCD45 cDNA間で高く保存されている塩基配列をもとに作製したプライマーを用いてのPCRを行い、ネコCD45分子相同体をコードするcDNAをクローニングし、全塩基配列を決定した。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Nishimura,Y., et al: "Molecular cloning of the cDNAs encoding the feline B-lymphocyte activation activation antigen B7-1 (CD80) and B7-2 (CD86) homolobues which interact with human CTLA4-lg"European Journal of Immunogenetics. 27. 427-430 (2000)
-
[Publications] Nishimura,Y., et al: "Molecular cloning and sequencing of the cDNA encoding the feline Fcγ RIII (CD16) homologue"Veterinary immunology and Immunopathology. 73. 353-359 (2000)
-
[Publications] Nishimura,Y., et al: "Molecular cloning and sequencing of a cDNA encoding the feline cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4 (CTLA4) homologue"European Journal of Immunogenetics. 27. 99-101 (2000)