1999 Fiscal Year Annual Research Report
川崎病の長期予後要因の解明を目的とした大規模コホート研究
Project/Area Number |
11470112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中村 好一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50217915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷原 真一 自治医科大学, 医学部, 講師 (40285771)
尾島 俊之 自治医科大学, 医学部, 講師 (50275674)
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Keywords | 川崎病 / 長期予後 / コホート研究 |
Research Abstract |
本研究の基礎となるベースラインデータの作成をまず行った.対象とする医療機関は効率性から考えて比較的患者が多い施設とし,川崎病全国調査のデータベースより患者数の多い52施設を抽出した.これらの施設から報告された川崎病患者のうち,偏りをできるだけ排除するために,1992年末以前に発病し,かつ,初発例,確実例,第14病日以内の受診例という条件を付け,該当する全患者6,576人を抽出した.これらの患者の氏名,生年月日,性別,初診年月日,心後遺症の有無,急性期のガンマグロブリン使用の有無などをデータベースから抽出し,追跡対象者の観察開始時のベースラインデータを作成した.このコホート集団の初診時の年齢,性別,急性期のガンマグロブリン使用の有無,心後遺症の有無を集計し,全国調査で明らかにされている疫学像と大きく異ならないことを確認した.既に死亡が確認されている25人を除く6,551人について,主治医への受診の有無の確認をまず行い,受診がない者については郵便による現状の確認,これに回答がない者に対する住民基本台帳を用いた生死の確認作業を現在継続している.これまでに約3,000人の生存が確認されており,来年度に向けて残りの約2,500人に関して調査を継続する.これらの作業とは別に平成12年度に予定している人口動態統計を用いた期待死亡率,標準化死亡比の計算の基礎となるデータの収集と整理を行った
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