1999 Fiscal Year Annual Research Report
総合学習における対人的学習環境の構成法とネットワークコミュニケーション
Project/Area Number |
11480037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 祐平 茨城大学, 人文学部, 助教授 (50252565)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
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Keywords | 総合的学習 / 学習環境 / 世界的構成主義 / コミュニケーション / ネットワーク / 媒介 / 文脈主義 |
Research Abstract |
本年度のおける研究実績は以下の通りである。 1)総合学習における設計と評価について、理論的検討を行った。 J.Deweyの「学習者中心主義」を中心に、社会的構成主義、文脈主義、質的・解釈的研究方法論、ホーリスティック学習などの理論を位置付けた。また、これらの分野の先行研究の分析により、総合学習の評価として「ポートフォリオ(Portfolio)」「コミュニティによる協同活動」などの視点を掲げることができた。 2)大阪府下2校をフィールドに、システム開発、カリキュラム開発、教員研修を行った。 平成12年度からの総合学習の試行を踏まえ、大阪府下2校をフィールドに設定した。 システム開発として、フィールド内にコンピュータ、ネットワーク、視聴覚機器(ビデオ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ)の整備の助言・指導を行った。また、大学内にサーバを設置し、フィールドからのデータ(画像、文書、電子メールなど)を蓄積、検索できるシステムをAITドライブを中心に構成した。 平成11年度のカリキュラム開発として、従来進路学習の一貫として位置付けられていた「職業体験」を、総合学習として新たに位置付けた。具体的には、評価観点を新たに設け、ビデオカメラ、デジタルカメラなどによるデータ収集、および事前・事後のアンケートを行った。 フィールド校における教員サイドの意識付けのために、講演を行った他、月に1回程度研究授業などの指導・助言にあたり、コンピュータなど各種教授メディアの効果的な利用などについて研修を行った。これらは来年度以降の授業での活用に必要な基礎能力である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 菅井勝雄: "メディア利用による大学教育への展望"「高等教育におけるメディア活用と教育教授能力開発」メディア教育開発センター. 3-12 (1999)
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[Publications] 菅井勝雄、吉本優子、村上環士: "総合学習における設計と評価をめぐって"日本教育工学回第15回全国大会講演論文集. 683-684 (1999)
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[Publications] 菅井勝雄、松下幸司: "教育工学における質的評価法の動向と課題"日本教育工学会雑誌. 23-4印刷中). (2000)
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[Publications] 菅井勝雄、中島義明: "「科学論的理論-科学のメタファ論からみた現代心理学」中島義明編『現代心理学事典』"朝倉書店. 214 (2000)
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[Publications] 菅井勝雄: "「学力観の変化と情報活用」赤堀侃司編『情報活用能力を伸ばす』(印刷中)"ぎょうせい. (2000)