2000 Fiscal Year Annual Research Report
フレッシュコンクリートの統一的な流動性評価システムの開発
Project/Area Number |
11555115
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 宏一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80157122)
丸山 久一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30126479)
橋本 親典 徳島大学, 工学部, 教授 (10180829)
十河 茂幸 (株)大林組, 技術研究所, 室長
河井 徹 清水建設(株), 土木本部技術第一部, 副部長
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Keywords | フレッシュコンクリート / 高流動コンクリート / 充てんモルタル / PCグラウト / 流動性試験 / 漏斗試験器具 / キャリブレーション / 標準砂 |
Research Abstract |
本研究では、キャリブレーションの標準材料を選定するとともに、キャリブレーションの方法を確立して、O漏斗、V漏斗およびS漏斗の漏斗型試験器具によるフレッシュコンクリートの流動性の統一的評価を行うことを目的として実施し、本年度は次の基礎的研究を実施した。 1)土木学会規準JSCE-F531で規定されている豊浦産の旧標準砂をJP漏斗、J_<14>漏斗、JA漏斗、P漏斗、K漏斗、O漏斗およびV漏斗についてキャリブレーション材料として検討する実験を、繰り返して行った。そして、豊浦旧標準砂のバッチ間の変動、各漏斗型試験器具間の相互関係および個々の漏斗試験によるばらつきのデータを得た。 2)研究分担者5名は、粉体系、増粘剤系および併用系の3種類の高流動コンクリートについてV漏斗、O漏斗、S漏斗による試験を繰り返して行い、各漏斗試験器具間の関連性やばらつきを測定した。 3)研究代表者は、高品質の微粒なフライアッシュと水溶性の高分子材料を選定して、これらと水との混合割合を決定するため、JP漏斗とJ_<14>漏斗、フローテーブル、B型回転粒度計による試験を行ったが、キャリブレーションの標準材料としては、豊浦旧標準砂より優れた結果が得られなかった。 4)これら共通実験と並行して、研究分担者(鈴木、前川)はマクロとミクロの流動解析方法を検討した。また研究分担者(橋本)は可視化実験を行ない、漏斗内の材料の流動を明らかにした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 辻幸和: "JP型漏斗によるPCグラウトの流動性"プレストレストコンクリート. Vol.42・No.3. 27-30 (2000)
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[Publications] 辻幸和: "高粘性PCグラウトの流動性状"第27回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集. 55-60 (2000)
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[Publications] 丸山久一(岡室雅士;第1著者): "分散剤を用いたモルタルにおける流動性の経時変化"コンクリート工学年次論文集. Vol.22・No.2. 829-834 (2000)
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[Publications] 辻幸和(宮前俊之;第1著者): "高粘性PCグラウトの製造に関する基礎研究"コンクリート工学年次論文集. Vol.23. (2001)
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[Publications] 丸山久一(森田和宏;第1著者): "モルタルの流動性におよぼす細骨材表面水の影響"コンクリート工学年次論文集. Vol.23. (2001)
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[Publications] 辻幸和: "PCグラウト用漏斗の標準砂によるキャリブレーション"第55回セメント技術大会講演要旨2001. 第55巻. (2001)
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[Publications] 辻幸和(池田正志;第1著者): "流出管の長さがJP型漏斗の流下時間に及ぼす影響"第55回セメント技術大会講演要旨2001. 第55巻. (2001)