2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11555140
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 尚人 京都大学, 工学研究科, 助手 (60311742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 圭二郎 京都大学, 工学研究科, 助手 (00303850)
河西 茂行 アトリエシビック, 景観設計事務所, 研究員
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Keywords | 高架構造物 / RGB / 画像 / 輪郭線 |
Research Abstract |
高速道路と鉄道高架橋の景観整備デザインの輪郭線のトレースと分析 (1)景観整備デザイン事例の輪郭線のトレース ジュネーブ山岳高速道路をはじめ、デザイナー等の関与した特化した国内外の高架構造物の景観整備事例を収集し、前年度確立した輪郭線の分析に基づく景観構図のモデル化を行なった。景観構図に関する既存の研究の蓄積を鑑みつつ、ヒューマン・スケールを越える土木構造物の中・近景を中心とした影響について考えるため、特に輪郭線による分析を選んだものである。これらの景観構図モデルを人々の視覚・認識に沿うようにパターン化し分析を加え、構造物の周辺環境を考慮した景観デザイナー達の設計意図について考察した。 (2)構造物と周辺環境との関係性の分析 先の多くの景観整備事例の輪郭表現より、構造物と周辺環境との関係性について輪郭線の側面から明らかにした。土木構造物の輪郭線密度(数)、輪郭線間の交差点数などを分析し、中・近景を中心とした人々の目に触れる機会が最も多いこれらの事例の評価を、実践的側面から試みた。デザイナーの個人的な主観に頼ることが多かった土木構造物の意匠デザインを客観的にかつ専門家以外の人々にもわかりやすい社会的に活用されるものとするため、視覚的な要素のみで構成される輪郭線表現が有益であることが確認された。また、次年度以降の研究、及び土木構造物に関わる景観デザイナー育成に向けて、これらの分析を断面、立面図作成の資料として整理した。
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